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神社の紋章 <神紋> いろいろ

こんにちは、名古屋で和婚のお手伝いをしております。
神社仏閣挙式専門プロデュース 和婚コトノワです。
ブログをご覧いただきありがとうございます。

日常ではあまり気にしないかもしれませんが
各ご家庭には必ず「家紋」があります。
同様に実は神社やお寺にも家紋のようなモノがあるのをご存知でしょうか?
神社は「神紋」寺院は「寺紋」と呼びます。

神社やお寺に行くと
気づかないうちにこの「神紋」や「寺紋」を目にしています。
中には「あ!ウチの家紋と同じだ!」といった事もあるので
今まで気にしたことの無かった方は
ぜひ探してみてくださいね。

今回は神社の紋章「神紋」についてのお話しです。

日本の紋章の起源は平安時代頃からみられるそうです。
はじめは好きな文様を装飾的に調度品や衣裳などに用いていたようですが
時代を経るごとに一族のしるしとして受け継がれるようになりました。

神社の紋章「神紋」ですが
一般にご家庭の家紋でみられるような紋もあれば
珍しい神社ならでわの紋章もあります。

神紋については その成立ちに関して幾つかあり
① 伝承や伝説に基づいて成ったもの
② 神社に縁深い植物や神具が紋章となったもの
③ 歴史上の人物を神として祀る際にその家紋から転用されたもの
…と分けられるそうです。

①は天神様を祀る天満宮の梅紋が有名ですね
②だと奈良の大神神社や三社祭で有名な浅草神社の紋が該当しそうです
③は徳川家康を祀る日光東照宮が有名です

では、名古屋で結婚式の出来る神社の神紋はどうでしょう。

道真が愛でた花を紋に<天満宮の梅紋>上野天満宮

合格祈願で多くの方が参拝される天満宮。
菅原道真を祀っている神社では、
この『梅紋』が使用されています。

道真公がこよなく愛し、その主人を慕って太宰府まで飛んだ梅。
その伝承をもとに、神紋として用いられたといわれています。

上野天満宮の梅の神紋

全国各地に「天満宮」や「天神」と名の付く神社が多くありますが
よく見ると同じ“梅紋”でも少しずつ異なる部分が見られます。
上野天満宮の梅紋も家紋でよく目にする「梅鉢」の紋とは
花芯の部分の形が少し違う形なので
ご来社の際はぜひよ~く見てみてください。

境内のご神木でもある<橘紋>城山八幡宮

八幡宮でよく知られている神紋は巴紋なのですが
城山八幡宮は「橘紋」です。
他の八幡宮でも橘紋を使用する由来が色々謂れがあるようですが
こちらに関しては、神社境内にご神木として立派な橘の木もあるので
そこから用いているのかな と思いたくなります。

冬でもその葉が青々と茂る橘の木は
永久をあらわす植物として縁起のよいものとされています。

ちなみに、名古屋市東区にある
『片山八幡神社』もこの橘紋です。

織田家にゆかりのある<木瓜紋>那古野神社

名古屋市中区にある那古野神社。
戦国時代の合戦で焼失してしまった際
織田信長の父 信秀が再建したとのことで
神紋も織田家の家紋と同じ「織田瓜」
ご家庭の家紋ではあまり見られない馴染みの少ない紋ですが
歴史がよく感じられる神紋です。

大河ドラマの人気もあって、
県内でもいくつかの織田信長にゆかりのある神社が
ネットなどで多く紹介されていますが、
那古野神社もそのひとつですね。
よく読み方を聞かれますが「なごやじんじゃ」と呼びます。

護国神社の中でも珍しい?<菊に県章>愛知縣護國神社

全国にある護国神社。
その県ゆかりの御英霊を祀る神社ですが
その成り立ちから神紋には「菊」や「桜」が多いそうです。

中でも愛知縣護國神社のご神紋は珍しい!
と私は思っています。それがこちら↓

ちょっと見辛いかもしれませんが
菊文様の真ん中に愛知県の県章が入った紋章なのがわかりますか?

他県の護国神社の神紋を気にするようになるまで
私は勝手に各県全てこうなっているのだと思っていました(笑)

「素敵!」と思う紋かどうかは置いておいて
愛知県の護国神社だな!ととてもよくわかる神紋で愛着がわきます…よね?

いかがでしたでしょうか
もちろん、紹介できなかった他の神社にも
それぞれ神紋がありますので、
ぜひ「なんでこの紋なんだろう?」と思いながら見てみてくださいね。

こうやって見てみると
神紋と一言でいっても意外と面白くないですか?
これも神社の楽しみ方のひとつと感じていただけたら嬉しいです。
ご紹介できなかった神社の分も
またブログでご紹介できたらと思います。

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