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日本の神話≪因幡の白兎≫

名古屋市内を中心に和婚のお手伝いをしております。
神社仏閣挙式専門プロデュース 和婚コトノワです。
ブログをご覧いただきありがとうございます。

先日、お世話になっているお花屋さんで
あまりお目にかからない植物と出会って即購入(^^♪
(あまり見ないと思っているのは私だけかもしれませんが)
この植物が↓コチラ。

水草の一種で「ガマ」と言います。
このガマ。実は日本神話と縁のある植物。
せっかくこの植物に出会ったので、
今回はガマが出てくる神話のお話しに少し触れたいと思います。

日本昔話でも有名【因幡の白兎】

その名を聞くと「ああ!知ってる!」という方も多いお話。
小さい頃に絵本で読んだ~なんて方もいらっしゃるかも。
古事記の一部を要約すると…

神様の時代の出雲の国で
ある時 皮を剥かれて裸の状態の兎が苦痛に泣いていた。
通りかかった 大穴牟遅神 (大国主命)が兎に訳を聞くと
「隠岐の島から本土に渡る為、鰐を欺き その背を踏んで渡ってきたが
到着目前でその企みを鰐に告げた為、鰐に捕らえられ皮を剥がれてしまった。
それで泣いていたところに通りかかった八十神たちに
海水を浴びて山頂で伏していろと謂れそうしていたが、
海水がかわくほどに皮がひび割れ、苦痛のあまり泣いていた」
という。
かわいそうに思った大穴牟遅神は、兎に水門へ行って真水で体を洗い
蒲の穂を敷いて転がるようにと教えた。
そのとおりにすると、兎の体は元通りになった。

兎に海水を浴びるよう教えた八十神たちは 大穴牟遅神の兄達で
八十姫へ求婚の為にこの地に赴いていたが、兎は
「八十姫はきっとやさしい 大穴牟遅神 (大国主命)の妻になりたいと言われる」
と予言し、実際に大国主命は八十姫を妻にした。

というお話です。

鰐をだます兎もいけないけれど
神様達もなんてひどい事をするものだ。。。と
子供心に思ったものです。

ちなみに鰐と記載されていますが、日本にワニ?と思われますよね
古く日本では「サメ」の事を「鰐」と表記したそうです。
まあ、それでも怖い生物には変わりませんが・・・

縁結びでも有名 出雲大社の神様 大国主命

ここに出てくる 大穴牟遅神 =大国主命は複数の呼び名を持つ神様です
でも一番よく知られているのは「大黒様」かもしれません。
沢山の名前を持つ大国主命はそのエピソードも沢山あります。
中でも大国主命は日本国を作った神様とされていて
皆さまも良くご存知の出雲大社の神様として有名です。

縁結びで大変有名な出雲大社。
八十姫と夫婦となる事を予言した兎は謂わばキューピットでしょうか(^^
名古屋からは少し距離がありますが、ぜひ訪れた際には
因幡の白兎のお話しも思い出してみてください。

神社の規模として大きい出雲大社はとても有名ですが
鳥取には「白兎神社」という神社も存在します。
兎好きと言っている私ですが、白兎神社には行ったことが無いので
個人的にとても行きたい神社です(^^)
兎は日本でも縁起の良い動物とされています。
多産で跳ねて…何よりカワイイ!(個人の見解ですみません)
神使として狛兎が居る神社も全国に多数あります。
またブログでもぜひご紹介したいと思います。

神前式で誓いを立てるの神様を知るのもよいかも

神話があり、信仰があって、神社がある。
神話を読み解くと、神様も意外に人間味があって面白いなと感じます。
ご自身が結婚式を挙げられる神社の神様がどんな神様なのか
夫婦の良い話があったり、武勇伝があったり、素敵なエピソードが出てくるかも
お時間あったら探ってみるのも面白いかもしれません。

ちなみに、お話に出てきた蒲の穂。
秋口になって穂の部分を触るとふわふわの綿毛が出てくるそうです。
なるほど!それなら大国主命が兎にその上に転がりなさい
と言ったのも頷けます。
街中では見かけることの無い植物ですが、秋口に見かけたら
綿毛の出る穂先を触ってみたいです(^^♪

神話の話がしたかったのか…個人的な兎好きな話だったのか
蒲の穂から派生した雑談ブログでしたが
神社を好きになるきっかけになれば嬉しいです。

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