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和装花嫁マナー【アクセサリーつける?つけない?】

名古屋市内で神前式や仏前式のお手伝いをしています
神社仏閣挙式専門プロデュース和婚コトノワです。

花嫁様に質問される機会が出てきた 和装アクセサリー問題

SNSではピアスやイヤリングを付けた和装花嫁様も
よくお見かけするようになりました。

着物にアクセサリーはマナー違反?

そもそも着物を身に着けるときに、イヤリングやピアス、指輪やブレスレットといったアクセサリーはマナー違反なのでしょうか?

「着物にアクセサリーはつけない方が良い」の意見が多いようです。
結婚指輪はOKですよね。「指輪」というジャンルは否定的な意見は聞きません。

じゃあ、ピアスやイヤリングはどうでしょうか。
私自身はというと…手持ちの訪問着がかなりモダンなので、それを着用するときは小ぶりなピアスならつけていっちゃいます。
友人の結婚式や式典などもその訪問着を着るので、その場合も一緒です。
もちろんTPOに合わせてですが、そういった方は意外と多い気がします。

一方で、留袖や花嫁衣裳となると少し違和感をもつことも多いかもしれません。

日本ではアクセサリー文化が一度消えた?

「着物は日本の伝統衣装だからアクセサリーは着けないのよ」と言われたことがありました。その時「あれ?」と感じたのを覚えています。
日本の歴史をたどれば縄文弥生といった時代には首飾りや耳飾りがあったはず。
確かにまだ「着物」と呼べる服飾文化ではないけど…と。

調べてみると、日本では装身具を一般人が身に着ける文化が一度消滅しているそうです。
考えられる理由は様々で、はっきりとはしませんが古墳時代後期にはその兆候がみられたそう。確かにそれほど長く存在しなかった文化だと思うと、着物にアクセサリーに違和感を覚えるのも少し納得です。

花嫁姿にアクセサリーはバランスの問題

それなら花嫁衣裳にアクセサリーはマナー違反では無いはず!…と思いつつも、実は私も違和感を抱くタイプ(>_<)アクセサリー自体もアクセサリーをつけるという行為も好きなのになぜだろう?と考え、いきついたのが下のような理由でした。

デコルテがあいていないので顔回りのバランスがとりにくい

ドレス姿の花嫁様が大振りのイヤリングをつけている姿はとっても可愛くセクシーでもあります。ウェディングドレスは肩口が開いているデザインが多く、デコルテはすっきりしています。最近ではドレスラインもシンプルで上品なスタイルが人気なことも影響が大きいとおもいます。

シンプルなドレスに大振りなイヤリングは顔周りが華やかになりとても素敵です。

一方、和装花嫁はというと 花嫁様の着付けは通常の着物をよりもしっかりと衿元を重ねます。あご先や耳たぶから衿元まではとても少ない空間しかあきません。
そして打掛を着るとなれば、長襦袢についた半襟→重ねの付いた掛下→分厚い打掛 と何枚も重なりボリューミー。

ここに華やかなイヤリングをつけてしまうとToo muchになってしまうのが原因なんじゃないかな?と思います。

つける位置が少しでも上になれば、バランスがとれます。
同じ飾りでも髪につける髪飾り(ヘッドパーツ・ヘッドドレス)は、花嫁様ならかなり盛っても全然OKですし、イヤリングのように垂れ下がるものも違和感ありません。昔からそういった髪飾りも沢山ありますしね。

着物の色柄と花嫁小物の存在感

もう一つが、色柄と花嫁衣裳特有の小物類の存在です。

白無垢に関しては色は白なので例外ですが、色打掛には華やかなものが一般的で1着の中にベースとなる色以外にも金銀をはじめ様々な配色や細かな刺繍がされていることが多いです。
着用するだけで大きな面積をカラフルな色が占めるのですから、存在感がバツグンです。

そして、そこに花嫁小物と呼ばれる「懐剣」と「筥迫」が飾られます。
最近こそ筥迫の房を出さずに着付けすることが多くなりましたが、筥迫も懐剣もどちらも房飾りがついてとても豪華です。
(筥迫や懐剣についての記事は →コチラ をご覧ください)

そんな飾りがお顔の下、胸元にあるわけですから そりゃバランス取りづらいかも…

なので これらと統一感があるものや、邪魔にならないものなら良いのかもしれません。

ただし、神前に立つときには注意が必要かも

調べているとアクセサリーもバランスがとれればOKと思えてきました。
ただ、神前で儀式をうけるときだけは少し気を付けたほうが良いかもしれません。
というのも、装身具の文化が無くなった一つの要因に「勾玉」などが神格化(神様が宿るものもしくは神様そのものとみなすこと)されたことがあるようです。
神様が宿るものを一般人が身に着けるのは控える風習が生まれたとゆうことですね。

とはいえ、お守りとして身につけたりといった風習もあるので絶対にNGというわけではないと思います。
実際に神社様から絶対にしないようにといったご意見はいただきません。

ただ、巫女をされる女性が髪の色やネイルを制限されるように、神様の前ではもともとの自然な装いでを好まれる場合も多く、何より御神前での厳粛な儀式。とくに親族やご年配の方から見ると違和感が大きい場合も多い可能性があります。ご参列者様が増えるほどご意見の数も増えると思うので、挙式だけはアクセサリーをしないなどの配慮がある方が良いかもしれません。

結婚式ではTPOをわきまえつつ、バランスが取れればOK!

考察の結果(個人調べの範疇でお許しください)

*「挙式中はつけない」などTPO必要にあわせて配慮する。
* 髪飾りの形やボリュームアップも検討して、アクセサリーを小ぶりにしてみる
* 色やサイズを確認して、着る衣裳とのバランスを調整する。

以上のことを踏まえれば、和装花嫁姿にもアクセサリーはアリだと思います。
まずは「こんな花嫁になりたい!」のご希望が一番大事。
まよったら是非ご相談くださいね。

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